2013年2月17日日曜日

イーハトーヴ交響曲

いま話題の 冨田勲 「イーハトーヴ交響曲」 を 聞きました。
交響曲というより、オラトリオでしょうか。  巧みすぎないコーラスの旋律が 親近感を覚え
ました。  ピアノの使い方、リズムセクションを聞くと必ず 「トミタワールド」 が感じられます。

ハイテク好きの 冨田さんらしい「初音ミク」の採用。  今までの音楽ファン以外の人も
惹きつけたに違いありません。 先日NHK 「 ETV 特集 」で久しぶりに拝見した表情は
始終穏やかで、でも 執着心の強い雰囲気は 以前と変わらず 嬉しかったです。

一昨年の吉田秀和賞 「音盤考現学」で 冨田さんを 「おたく」 と表現した 片山杜秀 が解説を
書いていますが、宮沢賢治と冨田さんの接点を 理系の話でまとめたのは 面白かったです。
賢治を取り上げる場合、ロマンチシズムな視点から語られる事は、もう うんざりですよね。

トミタサウンドは シンセサイザーで作品を創るという 当時パイオニアの存在でありました。
中学時代から聞き始めた私には、その不思議な音空間は オネゲル、ヴィラ=ロボスなど
クラシックの中でもマニア的な音楽を知るきっかけにもなり、音楽の先生でした。

81歳。  まだまだ 新作を楽しみにしているのです。
      
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次回クラシック・カフェ 2月25日(月)12:00~16:00(出入り自由 喫茶代のみ)
           
              ~ ♪ ジェルモンのアリア と 乾杯の歌 ♪ ~
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              喫茶「ラルゴ」コーヒー・紅茶 ¥380 カレー¥500他
                           神戸市中央区中島通1-4-4
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