2011年9月18日日曜日

キルヒナー

ブラームスの弦楽六重奏曲2曲は、私には思い入れが深く、とても大好きな曲です。
特に一番の第二楽章だけは、ピアノ版も含めてまたゆっくり書きたいと思っています。
先日、ピアノトリオ版のCDを手に入れました。 編曲したのは、同時代の作曲家
テオドール・キルヒナー。ブラームス自身に「ミソサザイのように喜んでいる」と言わ
せた逸品らしいです。V2、Vl2、Vc2 が V1、Vc1、Pf1 になるので、ピアノが担う
部分が多く、エレガントさが漂うも、ブラームスのオリジナルを知ってから聞くのです
から、なかなかこちらの方がいいとは言いにくいですが、違和感がなく 楽しめました。
キルヒナーのした仕事が素晴らしいのは、より演奏しやすい編成で 音楽を巷に
拡げたことなのでしょう。ツェルニーが当時人気のオペラを ピアノ曲に編曲して、
ピアノがあれば 手軽に楽しめるようにしていたのと同じように。
今のようにCDなどない時代、新しい音楽を聞くにはいろんな努力が要ったのだと
思います。
*ミソサザイとは鳥の名前。ドイツの成句で満足感に満ちた喜びを表すそうです。
    
次回 クラシック・カフェ  10月12日(水)12:00~16:00(出入り自由 喫茶代のみ)
                 ★都合により、次回は水曜日です
                喫茶「ラルゴ」2階 コーヒー・紅茶¥380 カレー¥500 他 
                神戸市中央区中島通1ー4-4
                神戸市営バス ② 系統「青谷」バス停前